鷲獅子通信

about Blender and modeling

ガレキ複製してみた話 Part2

 

2020年1-2月に行ったガレキ複製の振り返りPart2です。

 

参考記事:

『フィギュア複製を徹底解説!シリコンを使ってレジンを流す型を作ってみよう!』

https://yzphouse.com/hukusei-silicone/

 

目次:

 

1.今回作成したシリコン型

今回作成したシリコン型です。

厚さは両面で2.5~3.0cmです。

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外側から見ると結構透明です。

レジンは外からでも見えますが、ダボがはまっているかどうか・型ズレしているかどうかまでは見えません。

写っている白い棒はレジン通路用のプラ棒です。2回目のシリコン流しの時に浮いて外れたものが型に混入しました。レジン通路は手作業で修正できましたが、プラ棒の方は無理に取ると型を破壊しそうなのでやめておきました。f:id:igogo:20200219080316p:plain

シリコンは結構柔らかいです。自分はなぜかレジン並に固いと勘違いしてました。

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2.型枠・離型剤・シリコーンゴム

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型枠

GSIクレオスのMr.型取りブロックを購入。

キャスティングウォールを買う予定だったのですが作業時は売り切れでした。

この記事を書いている現在でも売り切れ中です。やっぱりワンフェス前後は機材が手に入りにくくなるんですかね?

離型剤

参考記事と同じGSIクレオスのMr.シリコーンバリアーを購入。

シリコーンゴム

ボークス造形村の透明シリコンを使用しました。半透明なのがいいとこです。注型作業が見えると書いてありますが、レジンを流すときは固定用板に挟むので見れませんでした。硬化時間:24時間と結構待ちます。

 

3.シリコーンと硬化剤を混ぜる

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道具

 ・100均のPP製のコップ

・適当なブラシの柄

攪拌

失敗ポイントです。最初のシリコン流しで硬化不良を起こしました。

原因は攪拌不足です。

200g+20gを図のように入れた状態で攪拌したため、硬化剤とシリコンが混じっていない部分があったようです。型の複数個所が24時間経過しても固まらず、スライム状のままでした。

 

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やり直す時間がなかったのでスポイトで硬化剤を垂らす+ラップとセロハンテープで補強して2回目のシリコン流しを強行しました。

結果として複製が可能なくらいには硬化し、型として無事使用できました。

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2回目は100g+10g+100g+10gで注いで攪拌しました。

硬化スピードが部位によって若干差がありはしたものの、12時間後には大体硬化完了していました。

 

気泡について 

諦めました。1周混ぜただけ炭酸水並に泡だらけになります。

ただ今回使用したのが透明シリコンだったため、ある程度は対処可能でした。

原型に気泡がついても丸見えのため、爪楊枝などで泡を引っぱってつぶせます。

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4.シリコーンを粘土埋めしたパーツに流す

2回に分けて流しました。

特に道具は用いずPPコップから直接投入。

 

5.シリコンが降下したら裏側の粘土を取り除く

ここは手順ミスがありました。

ねんどを取り除くために型取りブロックを外してしまってます。

本来ならブロックを外さずに粘土を取り除き、裏面にブロックを追加することで作業続行できます。 

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6.片側のシリコーンに離型剤を塗る

7.もう片方にシリコーンを流す

 手順通りで特にトラブルはありませんでした。

 

8.出来上がったシリコン型の調整

型を2つに割く

ここも微妙に失敗ありです。

離型剤を塗っていたもののシリコン型がくっついて素手では剥離しませんでした。

型の中心はきちんと剥離していたので、端部分は離型剤の塗りが甘かったのか、または最初のシリコン型と型取りブロックの隙間にシリコンが流れ込んだかしたようです。

一度型取りブロックを外しているので後者だと思います。

結局シリコン型同士の境目に目星をつけてカッターで切り開きました。

湯口・空気穴の作成

つなげたいところにマーカーで線を引き、線部分をデザインカッターでV字に切り取りました。結局レジンを3回流してやっと空気穴が完成しました。レジンが流れなくなるのはたいてい空気穴不足のせいでした。

 

9.次回:レジン流し

Part3はレジン流しについてです。